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Varian、最新の脳腫瘍に対する放射線治療技法「HyperArc」を国内で治療開始


太田西ノ内病院 治療室内観

 バリアンは、同社の放射線治療システム※1で実施可能な脳腫瘍に対する放射線治療技法「HyperArc」を用いた国内初の治療が、一般財団法人太田綜合病院附属 太田西ノ内病院(福島県郡山市 以下、太田西ノ内病院)にて5月13日に開始され、続けて、地方独立行政法人大阪府立病院機構 大阪国際がんセンター(大阪府大阪市以下、大阪国際がんセンター)では5月22日に開始されたことを発表した。

 HyperArcは、同社の放射線治療システム『TrueBeamシリーズ』と放射線治療計画装置『Eclipse』(※1)で実施可能で、主に転移性脳腫瘍に対する定位手術的照射(SRS)を短時間で効率的に行うことができるソリューションとなる。

 HyperArcは多発性転移性脳腫瘍のSRSに必要な、治療台を横方向に動かして照射する角度を変えるノンコプラナー照射を、治療計画のワークフローのシンプル化などによって、短時間で効率的に計画ができるように設計されている。また、治療計画ソフトウェアに専用のツールを搭載することで、多発性転移性脳腫瘍のSRSで課題となっていた、標的腫瘍間の線量や正常組織への線量を低減することに貢献した。さらに、事前にガントリ(ビーム照射口)と治療台の軌道を確認する、バーチャル・ドライラン機能により安全性に配慮した設計となっている。


大阪国際がんセンター 治療室内観

 5月13日に国内で初めてHyperArcによる治療を開始した新野恵司医師(太田西ノ内病院放射線科部長)は次のようにコメントした。「HyperArcは複雑なノンコプラナー照射を簡便かつ精度よく実施することができます。これから増えることが予想される転移性脳腫瘍の治療の主役になることが期待されます」。

 続いて5月22日に治療を開始した、手島昭樹医師(大阪国際がんセンター放射線腫瘍科主任部長)は次のようにコメントした。「転移性脳腫瘍に対する放射線治療への需要は伸びていくことが予想されます。

 当院ではHyperArcのような新しい治療技術に即座に対応できるよう態勢を整えています。今後も、放射線治療装置の発展が患者さまのQOL向上につながることを期待しています」。

 株式会社バリアン メディカル システムズ代表取締役社長のミッチェル・シロン氏は次のようにコメントした。「当社の最新の技術を結集させたSRSソリューション、HyperArc による治療が日本で開始されたことを大変喜ばしく思います。短時間で効率的、かつ、非侵襲でピンポイントに複数の腫瘍を治療できるHyperArc は、われわれの『患者さま中心の人にやさしいがん医療を提供することを手助けする』という方針に合致するソリューションです。脳腫瘍の患者さまに身体的負担の少ない治療を提供する一助となることを期待しています」。


※ 1  現時点でTrueBeam / TrueBeam EdgeおよびEclipseの最新バージョン


株式会社バリアン メディカル システムズ

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