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サーモフィッシャーサイエンティフィック、再生医療等製品の早期商用化を支援すべくScinogy社と提携

 米国カリフォルニア州カールズバッド(米国現地時間2019年5月29日) - サーモフィッシャーサイエンティフィックは本日、再生医療等製品開発・製造用の閉鎖系自動製造システムを専門とするScinogy社との提携を発表した。同社は本提携を通じて、お客様の細胞治療および遺伝子治療製品製造における生産性・拡張性の向上を支援し、ニーズに適応した機器および試薬システムの開発・製品化を進めていく。


 現在、開発や臨床試験の商用製造プロセスにおいて一般的に行われている手動での機器操作は、コスト効率、各製造プロセス間での移行、商業採算性の点で課題がある。また、各装置を統合した一体型システムを用いる手法は柔軟性に欠けるため、設備稼働率の低下を招くことがある。そのため、商用製造への可能性を実現するには、新しいアプローチが必要である。同社はScinogy社との提携により、再生医療等製品の開発・製造において拡張性と費用対効果を高める、閉鎖系かつモジュラー(組み合わせ)型の自動製造システムを提供する。


 「細胞治療業界は着実に拡大している。同社は、研究開発からフルスケールの製造・商用化までの時間を短縮できるよう、お客様を支援してまいく。Scinogy社は、高品質で手頃な再生医療用製品の製造システムの開発において目覚ましい実績を上げている。それがひいては世界中で生命を救う治療を受ける機会の増加に役立ちます」と、サーモフィッシャーサイエンティフィックのセルバイオロジー担当バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーであるエイミー・バトラー(Amy Butler)は述べている。


 本提携の最初の成果として、5月29日から6月1日にメルボルンで開催される国際細胞治療学会議において、同社の新製品である向流遠心分離システム「Gibco CTS Rotea Counterflow Centrifugation System(以下、Rotea Counterflow Centrifugation System)」を発表します。Rotea Counterflow Centrifugation Systemは、再現性の高い閉鎖系の細胞処理システムで、自家細胞および小規模の他家細胞治療サンプルの分離、洗浄、濃縮を行うことができる。


■本システムの機能

●特許技術により、最大20Lの初期容量を連続的に処理し、細胞を2×10^8個/mLまで濃縮してわずか5mLで提供することが可能

●直感的かつユーザによるプログラム制御が可能なソフトウェアと、広範なプロトコルを作成・最適化する柔軟性を備えた内蔵カメラ

●最大97%の細胞回収率で、ハイスループットと低せん断での処理をサポートしつつ、細胞にダメージを与えにくい流動層(細胞の種類およびプロセスに依存)


 「Rotea Counterflow Centrifugation Systemは、再生医療業界の特定の課題・ニーズを満たすべく開発されている。本システムのコンパクトなサイズ、柔軟性の高いプロセス、シングルユース(使い捨て)キットといった特長により、研究から商用製造への円滑な拡張が可能です」と、サーモフィッシャーサイエンティフィックの細胞・遺伝子治療担当ジェネラルマネージャーであるブライアン・ポルティラブ(Bryan Poltilove)は述べている。


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