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テクダイヤ、3Dプリンティングによる乳がん患者の乳房再建に貢献


テクダイヤ株式会社は、近年増加傾向の乳がん手術において、特殊加工を施したディスペンサーノズルで、ドイツのBellaseno社開発中の3Dプリンティングを用いた乳房再建に貢献したと発表した。


従来の乳房再建手術は、シリコンインプラントによる再建や、患者の弁を使用した自家組織による再建が一般的だが、複数年ごとのインプラント交換や、胸以外にも傷跡が残るなどの課題があり、第三の乳房再建方法が求められていた。


テクダイヤのディスペンサーノズル「ARQUE」

3Dプリンタを独自開発するBellaseno社では、ポリマー材を3Dプリンタで精巧に印刷したインプラントを製造。インプラントを患者自身の体脂肪で組織形成する技術の開発で、長期的な投薬や度重なる手術によるリスクを回避することが可能となった。


先端ラップ加工とシリンジ同口径

精密な3Dプリンティング技術が必要となり、テクダイヤ製ディスペンサーノズルが採用された。同社は先端150μmディスペンサーノズルの先端端面をラップ研磨、また流動性を高めるためにシリンジとノズルを同口径化することで、Bellaseno社の技術開発成功に寄与。現在、前臨床段階だが2020年を目途に、順次病院などに設置を予定している。


テクダイヤ株式会社

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