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OKI、院内教室の合同遠隔社会見学をIoT技術で実現

OKIグループの特例子会社(※1)であるOKIワークウェルは、7月3日、都内3病院と共同で、ケガや病気のため入院していて社会見学に出かけられない院内教室(※2)の児童・生徒31名を対象にした、「合同遠隔社会見学」授業を実施した。

本授業は、OWWの「遠隔授業ソリューション」東京の国立天文台と3病院により、の院内学級を結んで行われた。院内教室が合同で遠隔社会見学を行うのは、今回が初である。


「遠隔授業ソリューション」は音声と映像の配信に加えホワイトボード機能も備えており、離れた場所でも臨場感のある授業が可能。


社会見学当日は、自然科学研究機構 国立天文台の臼田佐藤功美子博士と、東京都立小平特別支援学校武蔵分教室の山本久美教諭が、国立天文台三鷹キャンパスから授業を行った。

臼田-佐藤博士は、国立天文台が開発した「4次元デジタル宇宙ビューワー Mitaka」を使用し、太陽系の惑星や天の川の解説をしながら、病院にいる子どもたちをバーチャル空間の宇宙旅行に連れて行った。

授業を終えた子どもたちは「改めて地球がどのくらいの大きさであるのか、宇宙がどんなに広いのか、そして宇宙のことはまだ分からないことがたくさんある、とよく分かりました。」と楽しそうに感想を話していたという。院内教室関係者からも「宇宙に興味をもってもらうことで、今後の進路や将来について考えるきっかけになってほしい」との意見が挙がった。


OWWでは、障害者の在宅雇用の経験を学校教育に活かす取り組みとして、このほかに特別支援学校の児童・生徒を対象とした出前授業と遠隔職場も実施している。今後も、子どもたちの勤労観・職業観を育成するキャリア教育への支援活動を続けていく。


■今回参加した3病院(院内教室)

・国立成育医療研究センター内(東京都立光明学園そよ風分教室)

・東京大学医学部附属病院内(都立北特別支援学校東大こだま分教室)

・国立精神・神経医療研究センター(東京都立小平特別支援学校武蔵分教室)


■「遠隔授業ソリューション」の特長と構成

1. 特長

・教員と児童生徒が離れていても、臨場感のある授業が可能。

・下記の構成要素毎に優れた個別のツールを統合し、1つのシステムとして運用する。

・各構成要素はモバイルルーターの下で動作可能なため、インターネット設備がない場所でも授業の実施や受講ができる。


2. 構成要素

(1)多地点音声通話機能

 離れた場所を音声で結んで生きた授業ができる。

(2)ホワイトボード機能

 タブレット端末のアプリで、教材を共有したり、黒板さながらに手で文字を書き込みながら授業を進めることができる。

(3)映像配信機能

 ネットワークカメラの映像配信により授業の雰囲気を生中継できる。

離れた場所の教員の顔を見ながら授業を受けられる。


(※1)特例子会社

 「障害者の雇用の促進等に関する法律」に定める、障害者の雇用に特別の配慮をした子会社。

(※2)院内教室

 ケガや病気のため、入院しなければならない児童・生徒のために病院内に設置された特別支援学級。


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