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フィックスターズ、慶應義塾大学医学部と共同研究で、日本初のAIを用いた乳房超音波検査リアルタイム解析システム発表


 マルチコアCPU/GPU/FPGAを用いた高速化技術を展開するテクノロジーカンパニーの株式会社フィックスターズ(以下、フィックスターズ)は、慶應義塾大学医学部外科学(一般・消化器)教室 林田 哲 専任講師との共同研究で、日本初のAI(人工知能)を用いた乳房超音波検査リアルタイム解析システム(以下、本解析システム)の開発を行っていることを発表した。共同研究者の林田 哲 氏が第27回日本乳癌学会学術総会(2019年7月11日~13日、東京都新宿区京王プラザホテル)内の「Augmented Intelligence (拡張知能)」に関するシンポジウムで、本解析システムについて発表する。


 医療分野でのAIの活用はさまざまな用途で検討が進められている。中でも診断補助は厚生労働省が定める保健医療分野においてAI開発を進めるべき重点領域の1つとして取り上げられている。CTやMRIでの診断補助の場合、撮影された医療用画像に対してAIによる画像認識を使って診断補助を行う。しかし、超音波検査装置のように診察現場で動画をリアルタイムで表示するケースでは、AIによる診断補助を利用することはできていないのが現状である。


 そこでフィックスターズと慶應義塾大学医学部は、超音波検査装置の描出する動画に対してリアルタイムに腫瘍を検出する解析システムを開発している。本解析システムの画像認識には深層学習を用いており、高速かつ高精度に腫瘍を認識。また慶應義塾大学医学部がもつ乳癌の診断データを学習データとすることで、より高い精度での診察を行える。本解析システムにより乳房超音波所見の見落としを削減し、より早期での乳癌の発見と治療が可能となることが期待されている。


株式会社フィックスターズ

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