第一三共とGEヘルスケア、造影剤4製品の国内製造販売承認を承継
- 映像情報Medical編集部
- 2019年6月25日
- 読了時間: 2分
第一三共株式会社とGEヘルスケアは、第一三共が国内製造販売承認を保有する造影剤(※1)4製品について、日本における独占的開発および販売権をGEヘルスケアに返還し、合わせて国内製造販売承認を日本法人であるGEヘルスケアファーマ株式会社(※2)(以下、GEヘルスケアファーマ)に承継することを決定した。
■第一三共がGEヘルスケアに承継する造影剤4製品
オムニパーク®
非イオン性X線用造影剤
オムニスキャン®
線状型非イオン性MRI用造影剤
ビジパーク®
非イオン性等浸透圧X線用造影剤
ソナゾイド®
超音波診断用造影剤
第一三共とGEヘルスケアは、日本において1987年にオムニパークの販売を開始して以来、長年にわたり両社で協業している。今般の医療を取り巻く環境変化に柔軟に対応していくため、両社で協議を重ね、この度、造影剤4製品の国内製造販売承認を第一三共からGEヘルスケアファーマに承継することにより、医療現場への安定供給責任を継続的に果たせるものと判断した。
本合意に基づき、第一三共とGEヘルスケアは、両社協力して2020年3月に予定する(※3)製造販売承認の承継と販売移管を円滑に進め、その後の販売および情報提供活動はGEヘルスケアファーマが担う。卸への流通は、2022年3月までは第一三共が継続し、その後はGEヘルスケアファーマに移管する。
今後、GEヘルスケアは、プレシジョン・ヘルスの実現に向けた診断技術のリーディングイノベーターとしてのポジションを強化するというグローバル戦略に基づき、世界第3位の造影剤市場をもつ日本(※4)においても、より質の高い正確な診断技術を患者さんに届けるため、最大限の努力を続けていく。 また、第一三共は、2025年ビジョン「がんに強みを持つ先進的グローバル創薬企業」の実現に向け、がん領域パイプラインの価値最大化に向けた投資を進め、より早くより多くの患者さんへ新たな治療の選択肢を提供していく。
※1 造影剤とは、疾患の診断や観察のための画像診断検査をよりわかりやすくする目的で、CTもしくはMRI等の撮影前に患者に投与される薬剤。
※2 GEヘルスケアファーマは、GEヘルスケアグループの一法人であり、日本国内のファーマシューティカル ダイアグノスティクス事業部門を担う組織体として、新たに事業を開始する。
※3 慣習的な規制当局の承認および取引完了条件を満たすことを前提とする。
※4 CMIG/IMS(業界データ)
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