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千葉大学病院、寄附研究部門「次世代医療構想センター」を8月1日に設置


千葉大学病院(病院長:山本修一)は千葉県から寄附講座等の設置依頼を受け、8月1日に寄附研究部門「次世代医療構想センター」(センター長:吉村健佑)を開設し、県内における持続可能で質の高い医療提供の実現を目指すと発表した。


日本では、2025年に国民の4人に1人が75歳以上という超高齢社会に突入すると言われており、医療・介護・福祉サービスの整備が急務となっている。特に、千葉県における都道府県別にみた人口10万対医師数(2016年度)は、全国平均240.1人に対し189.9人と、埼玉県、茨城県に次いで3番目に少なく、保健医療圏によって医師の偏在もみられる状況にある。こうした課題の解決に向けて、千葉大学病院では千葉県より要請を受けて、2025年以降の地域医療需要を見据えて、次世代の医療のあり方について研究に取り組むとしている。設置期間は2019年8月1日~2022年3月31日。


■センターの研究内容

  • 県内各地域の病院の現状及び課題の分析

  • まずは政策医療分野(小児/新生児・産科・救急)を優先し、各地域の二ーズ、病院の機能、医師のキャリア形成の傾向を明確化するための精緻なデータの収集と分析および可視化

  • 地域の医療提供体制・病院のあるべき姿、それを実現するために必要な医師や看護職員、病床・診療科の配置などの研究

  • 千葉県とともに、研究成果を広く公開し、社会に還元

次世代医療構想センター長の吉村健佑特任教授は、「千葉県で起きている医師の地域偏在・診療科偏在などの問題は、日本全体の問題であり、医療従事者一人ひとりの働き方・生き方の問題、そして住民の問題でもあります。これらを根本的に解決するために今回、大学病院、地域の医療機関、千葉県の3者で、地域の医療提供体制の維持確保を進める仕組みの確立を目指します」と、コメントしている。


千葉大学医学部附属病院

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