AGREEの医療相談アプリ「LEBER」が茨城県主導の社会実装事業において利用者の85%以上の健康不安を軽減
- 映像情報Medical編集部
- 2019年7月18日
- 読了時間: 2分
株式会社AGREEは、茨城県庁の近未来技術社会実装推進事業の一環で、医師不足が課題となっている3つの自治体において、24時間365日スマートフォンで医師に相談できる医療相談アプリLEBER(リーバー)(以下、リーバー)を提供する実証事業を2019年5月より開始した。
リーバーとはチャットボットが問診を行い、医師に健康や体調不良について相談ができる遠隔医療相談サービスである。医師が最速1分で回答し、体調不良に関連した推奨市販薬、診療科の情報を提供する。相談者は、医師の回答内のアドバイス通りの対応、推奨市販薬の購入、推奨診療科への受診など自身に合った行動を取ることができる。
厚生労働省の調査(※1)によると、茨城県は全国で2番目に医師の数が少なく(※2)、小児科医に限ると全国でもっとも少ない状況下にある。
※1 厚生労働省「平成28年(2016年)医師・歯科医師・薬剤師調査の概況」
※2 人口10万人あたりの医師数
■石岡市における医療相談アプリの使用状況
2019年6月14日の時点での石岡市内におけるリーバーの登録者数は504名であった。
47名から計81回の相談があった。
・相談時間帯
相談が多かった時間帯は、8:00-10:00、20:00ー22:00であった。

・医師からの回答までの時間
全体の78.8%の相談が30分以内に医師からの回答を得た。

・相談内容
相談の多かった内容は、80件中「発熱」が15件で最も多い結果となり、うち11件が0~3歳児の発熱の相談であった。次いで皮膚や咳に関する相談が多くみられた。
・不安軽減
リーバーでは医師の回答が届いてから3日後に、利用者が回答に対してフィードバックを行うアンケートを実施した。リーバーで相談を行った47名のうち42名が回答した。
その中で85.7%が「LEBERで相談をして不安が減った」と回答した。

■今後の実証事業について
現在、茨城県内の石岡市、大洗町、大子町で実証事業を行なっている。また今夏から常陸大宮市においても実証事業が始まる。今後はさらにアンケートを重ね、リーバーは4つの自治体にて2019年度末まで行う予定である。
また子育て世帯の子供の健康不安解消だけでなく、子供の両親の健康不安の解消についても効果があるかを調査する予定である。
■実証事業の新たな募集について
「医療相談アプリを用いた子育て世帯の健康不安軽減実証事業」は無料で実施している。
今回新たに、人口あたりの医師不足が著しい茨城県、埼玉県、千葉県において実証事業を行う10の自治体を募集する。
株式会社AGREE
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