top of page

T-ICU、Beyond Next Venturesなどから総額1.38億円の資金調達を実施

専門医による遠隔集中治療ソリューションの普及を図るベンチャー企業T-ICUは、Beyond Next Ventures株式会社(東京都中央区)を筆頭として、栖峰投資ワークス株式会社(京都市下京区)、みなとキャピタル株式会社(神戸市中央区)、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社(京都市中央区)などが運用するファンド、株式会社ターン・アラウンド・マネジメント(東京都渋谷区)および中西智之氏(T-ICU代表取締役)を引受先とする第三者割当増資を実施し、総額138,600,000円の資金調達を行ったことを発表した。


T-ICUは今回の第三者割当増資で調達した資金を用いて、T-ICUが提供する遠隔集中治療ソリューション開発を加速化するとともに、積極的な事業展開を行い、全国のみならず海外も視野に入れて遠隔集中治療支援ソリューションを普及させていくとしている。

T-ICUサービス概要図

■日本の集中治療の現状

救急搬送後応急処置が行われ容体が一旦安定した患者や、大きな手術を受けた後の患者など重症患者の予後を管理する集中治療室は、全国で約1,100ある。 1,100室の内、約300室には5人から10人の集中治療専門医が在籍しているとされているが、残りの800室には専門医が在籍していない。その理由の1つが、日本に約32万人いる医師の中で、集中治療専門医は0.5%、約1,700人と数が少ないことが挙げられる。


■遠隔集中治療の重要性

重症患者管理は集中治療専門医の関与が大きいほど診療成績が良いと報告されているが、日本では専門医の絶対的・相対的不足から、集中治療専門医がまったく勤務していない施設も多数存在している。そのため専門医ではない医師が集中治療の診療に関わらざるを得ない状況となっている。

そうした現場を医師として立ち会ってきたT-ICU代表の中西氏は、集中治療専門医がチームとなり、遠隔から24時間体制で生体情報(心電図、X線、採血データ等)を監視し、早期に的確な治療方針を提案することにより、重症患者を急変させることなく、予後の改善をサポートすることができるのではないかと考え、2016年に遠隔集中治療を主な事業とするT-ICUを立ち上げた。


株式会社T-ICU

bottom of page