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メディカルチェックスタジオの「スマート脳ドック」受診者が開業1年半で2万人を突破

 “脳ドック”に特化した画像診断サービスを提供するメディカルチェックスタジオは、2018年1月のサービス開始以来、1年半が経過した2019年5月末時点において、「スマート脳ドック」の受診者数が2万人を突破した。これを機に、2万人分の検査結果を分析し、今後の未病対策に繋がるよう受診者データや各世代別の疾患傾向など一部の情報を公開した。

「スマート脳ドック」受診者 居住地分布図
「スマート脳ドック」受診者 居住地分布図

■1年半で2万人に利用いただいた「スマート脳ドック」とは

 これまで脳ドックは、「費用が高額」「待ち時間が長い」「結果が出るまで時間がかかる」などの理由から、受診のハードルが高いとされていた。MCSが提供する「スマート脳ドック」は、17,500円という低価格、来院からお帰りまで30分、診断結果は1週間後にスマホから閲覧可能、診療科目の異なる医師3人のトリプルチェックに加えAI画像診断(研究開発中(※1))を実施するなど、検診の利便性や正確性を高め、開院から1年半で2万人が利用している。



■「スマート脳ドック」5つの受診者傾向

 今後の未病対策に繋げていくためにも、2万人分の受診者データや検診結果を詳しく分析した。受診者傾向については下記のような5つの傾向が見られる。

①日本全国(47都道府県全域)からの来院(海外在住者も増加傾向)

②全体の約8割は脳ドック検診を初受診

③ 受診者のボリュームゾーンは40代以下

④ 男女比は6:4

⑤ 夫婦や親子、カップルなどのペア受診(2名予約)、母の日や父の日などの家族間プレゼントとして「検診ギフト」も増加傾向



■年代別受診者構成

 受診者データを見てみると全体の約8割は脳ドック検診が初受診となっている。また、年代別に見てみると、40代以下が約半数以上を占めていることから、若い世代の脳ドック検診への関心は高く、利便性を高めることで受診率も高まる傾向にある。


・脳ドック受診者年代別割合

・脳ドック歴別受診率




■年代別異常発見率

 受診データから年代別に異常発見率を見てみると、年齢が高くなるほど何らかの脳疾患などの異常発見率が高まっている。一方で30代から40代においては約3割、20代でも約2割の異常が発見されており年齢に関わらず早期の脳ドックを受診することで、多くの異常発見につながっている。


・年代別異常発見率




■認知症や脳卒中発症の予知に関わる「白質病変(※2)」の年代別発見率

 脳内の血流低下がおよぼす「白質病変」は、認知症や脳卒中発見の予知に繋がるといわれている。年代ごとに白質病変のGrade別を見てみると、年齢が上がるにつれGredeも上がっていることがわかる。さらに、働き世代である30~40代では約2割に白質病変の初期段階であるGrade1が発見されている。早期発見による生活習慣改善などで、将来の認知症や脳卒中発症予防に繋げていくことができる。


・年代と白質病変Grade別割合




■白質病変と高血圧、肥満、睡眠などの生活習慣との関係

 次に、白質病変と生活習慣に着目した。まず、受診者の高血圧有無との関係では、白質病変のGredeが高まるにつれ、高血圧の割合が増えている。

 また、睡眠についても、Gradeが上がると睡眠障害と回答する受診者の割合が増える傾向にある。さらに、BMIについてもGradeが高まるにつれ肥満度が高い傾向にある。これらの結果は、脳の加齢変化はライフスタイルの影響を受けている可能性が高いことを示唆している。


・高血圧有無と白質病変

・睡眠と白質病変

・白質病変とBMI




■くも膜下出血の原因となる「脳動脈瘤」の年代別発見率および発見部位

 続いて、年代と脳動脈瘤発見の割合を見てみると、年齢に比例して脳動脈瘤の疑いや発見率が高くなっている。また、動脈瘤が発見された受診者の動脈瘤部位では、「内頸動脈-後交通動脈分岐部」と呼ばれる部位が全体の約6割を占めていることがわかった。


・年代別動脈瘤発見率

・脳動脈瘤発見部位




■「スマート脳ドック」の特徴

 「スマート脳ドック」は、「頭部MRI」「MRA」「頸部MRA」の診断を行い、脳血管の破裂リスクとなる脳動脈瘤、脳の血管がつまる脳梗塞、さらには脳腫瘍など、自覚症状のない異常箇所を調べる画像検査。現在の状態を知ることが未病改善につながる。



<主な特徴>

1. 継続しやすい価格

 「脳MRI」「MRA」「頸動脈MRA」が、わずか17,500円(税込18,900円)にて受診可能。


2. カンタン予約

 予約はWebから。検査時間は30分。いつもの服装のまま、スキマ時間に受診できる。


3. 正確

 放射線科医師と脳神経外科医師、循環器内科などのトリプルチェック体制(※3)およびAI画像診断(研究開発中)により、見逃しを防ぐ。


4. 安心

 専門医の紹介や医療施設との連携など、安心のサポートを提供する。


5. 「マイページ」でのデータ管理(撮影から1週間ほどで反映)

 スマートフォン・PCで、予約から検査結果の確認、過去の履歴もマイページ上で管理できる。



※1 エルピクセル株式会社( https://lpixel.net/ )と読影AIサポートの共同研究

※2 白質病変とは、血流が悪いために、髄鞘が壊れたり、血液や髄液がしみ出たりした状態。白質病変によって脳梗塞のリスクが高まると考えられている。

※3 読影は遠隔画像診断の株式会社エムネスと提携(http://www.mnes.org/

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