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アメリエフ、世界初の臨床ゲノム情報ゲートウェイシステム「AmeliCure」が本格稼働

ゲノム解析に強みを持つアメリエフ株式会社(以下:アメリエフ)は、ゲノム医療における創薬研究と症例分析の加速化を実現する世界初の臨床ゲノム情報ゲートウェイシステム「AmeliCure」(アメリキュア)を開発し、提供を開始した。


アメリキュアは医療機関内に臨床ゲノム情報を蓄積させ、複数の医療機関を横断した情報共有を実現する、世界初の臨床ゲノム情報ゲートウェイシステム。本システムは、情報の所有権は医療機関に帰属させたまま、多数の利用者が、匿名加工された臨床ゲノム情報を利用できるゲートウェイで「臨床ゲノム情報の利活用ができない」という課題を解決する。これにより、過去の症例情報から最適な診断や治療法を導き出すことや、画期的な新薬を効率的な開発が可能となる。

本システムによって、さまざまなステークホルダーにメリットがある。まず、医療機関は、蓄積した過去の症例情報からゲノム情報を層別化することで、最適な診断や治療法を導き出し、患者に提供することができる。具体的には、個人の体質にあった治療や薬剤選択が可能となり、副作用の低減や治療期間の短縮、さらには医療費を低減させる効果が期待される。また、製薬企業や治験関連企業は、臨床ゲノム情報を活用することで、画期的な新薬の開発や治験の効率化、副作用の分析をすることが可能となる。


本システムは、2018年7月2日にリリースした「AmeliCure β版」から下記4点について大幅に改良している。


■ポイント

1.複雑な臨床ゲノム情報を構造化し蓄積することで、臨床医による迅速な情報活用を実現

2.医療機関内に症例データベースを構築することで、過去の症例情報を基に診断や治療の参考とすることが可能となり、医療の質が向上

3.ゲートウェイ化によりデータの共有範囲が明確となり、医療機関の判断で情報の提供先を選択可能

4.これまでアクセスが困難だった臨床ゲノム情報を企業が利活用可能となり、医薬産業が活性化


2019年7月現在、AmeliCureは9施設に導入され、実績を積んできた。2021年までに導入施設数100施設を目指して、改良を進めていくとしている。今後アメリエフは、医療機関や製薬企業等と連携し、本システムを通じてすべての人の健康と医薬産業の活性化に貢献することが期待される。


アメリエフは2009年の創業以来、基礎研究・医療分野において生命情報統合解析プラットフォームを提供する生命情報解析のリーディングカンパニー。一人ひとりの遺伝的特性に合わせたゲノム医療の普及を目指し、病院内で実施する網羅的遺伝子検査に情報解析技術を提供する唯一の企業として、ビジネスを展開している。

また、同社は研究機関、医療機関、製薬会社を中心とした民間企業向けに、バイオインフォマティクスを駆使したIT解析技術によるコンサルティング、生命情報解析システム、生命情報のデータサイエンティスト育成のための研修サービスなどを提供している。これまで、多数の基礎研究の推進に貢献し、京都大学iPS細胞研究所など研究機関との共同研究を実施してきた。


アメリエフ株式会社

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